サッカー日本代表にカズを召集!
~日本がベスト4になる幻想~
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Sport Philosophy
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サッカー日本代表にカズを召集!
~日本がベスト4になる幻想~
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まもなく始まるサッカーワールドカップ本大会!大会出場も常連となりつつある日本だが、初出場の1998年フランス大会から12年が経過していることに改めて感慨がある。このスポーツ思考もフランス大会に向けた岡田ジャパンの1勝1敗1分の思考からスタートしたのだった。
当時の岡田は一々トピカルな話題を提供してくれた。地区予選では、四面楚歌状態の加茂監督更迭を受け、コーチから格上げ、背水の陣であったイラン戦の劇的勝利で一躍男を上げた。
そして本大会での監督就任に当たり、1-1-1の宣言をしたのであった。スポーツ思考は彼の言葉に日本スポーツ界の勝利至上主義重圧の中で、岡田が示した戦い方を論じた。全敗の可能性が高い中で「勝ち」に行くことを宣言した岡田の哲学を擁護した。
地味な容貌とは裏腹に岡田はさらに世間に攻撃をしかけた。現地直前合宿での「カズ外し」である。まさかカズを外すなどという大胆な決心ができると衆知は理解できなかった。とばっちりで、友人キーちゃんまで強制送還になってしまった。
この時、しかしスポーツ思考は、これは岡田の深謀遠慮であり、深い洞察に基づく決心であると解した。再考。もしカズを選び、日本が全ての試合を失っていたとしたら、世間の矛先の一部はカズに向けられる。その可能性を回避し、カズなき日本代表の団結を計る岡田の知将ぶりを紐解いた。実際、日本代表は3戦3敗。果たしてカズがいたらこの結果は変化していただろうか?
12年が一回りというは古代中国の智である。これに哲学の最高峰理論「ラセン思考」を加えれば、この南アフリカ大会こそ、日本代表の復活の桧舞台となる可能性がある。
このところ点の取れない日本代表に忍耐強いサポーターたちも嫌気がさしている。先のイングランド戦では、痛快な先制ゴールを決め、その後も積極的な攻守を見せたので、幾分の溜飲を下げたようだが、根本的にこのチームに足りないものがあることを感じているのだ。
オシムであればその穴を埋めることができた。すなわち長老の知恵。端的に言えば、「哲学」である。
本田にしろ、俊輔にしろ、サッカーは日本一うまいであろう。その他の代表選手も選りすぐられた人々であろう。でも彼らに「何のためにサッカーをやっているの?」「南アに何のために行くの?」と問うた時、どんな答えが聞こえるだろうか?
1994年の切符を逃した日本代表には思想があった。これまで果たせなかった夢をJリーグ開幕という礎の上に実現しようとしている魂があった。だからこそ本戦出場の夢が終わっても、その悲劇を応援するものたちも心底共有できた。
俺たちはこういう戦いをしたいのだ。日本代表はこういう代表なんだ!という主張が伝わらない。日本が12年前に忘れてきた魂は、まだ躍動している。三浦知良がチームの中にあれば、それだけで何かが変わる。
1994→1998→2002→2006と伝えて来れなかった日本が再生される。岡田監督がそのことに気付いてくれるだけで、カズの12年は回帰するのではないだろうか?そしてそのことが岡田ジャパンの完成になりえる唯一の奇策なのである。
(敬称略)
2010.6.2
明日香 羊
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